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扇子の三大産地(特徴編~江戸扇子~)

みなさん、こんにちは。大西常商店で若女将をしております大西里枝と申します。
タイトルの通り、今日は扇子の三大産地(特徴編~江戸扇子~)をお送りします。

とにかく柄が粋!

江戸扇子の特徴といえば粋!ですね。本当にこの一言に尽きると思います。優美な京扇子に対して、連続文様(パターンを繰り返す柄)が多いです。京扇子はひとつひとつの図柄が細かいのに対して、江戸扇子は図柄が大きめなのも特徴です。

骨(竹の部分)の本数が少ない

そう、骨が少ないんです。京都の骨の数は25~60本まで幅広くありますが、江戸扇子は15~18本ほど。一説によると、武家文化のなかで育まれていることが理由だそう。骨の本数が少なくなればなるほど骨の大きさが太くなるので、男性的でかっこいい印象ですね。弊社の商品でいくと、イメージはこんな感じ。

柿渋染 赤茶色

ちなみに、将棋の棋士が使われるのもこのタイプの扇子。長考をするときにぱちぱちと扇子を開け閉めしている姿もたま~に見られます。骨太なので、よく音が鳴るんですよね。

たった一人で扇子を仕上げる

個人的にものすごくすごいと思っているのですが、分業制の京都に対して、江戸扇子はおひとりの職人さんが一つの扇子を仕上げます。多岐にわたる工程を一人で行われるなんて、京都ではなかなか考えられません。そのため、大量に生産はできませんし、京都の扇子に比べて多少割高ではあるのですが、ひとりの職人の技術、魂がはいったお品と考えると魅力的ですよね。

京都の雅と対極にある江戸の粋。素敵です。ここまで三大産地の扇子の特徴を紹介してきました。
京都も名古屋も江戸も全部違って全部いいですよね!!皆さまもぜひいろんな産地の扇子を見てみてください!

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