9日にお迎えにあがってから、10日~12日までは仏壇の掃除や仏具のみがきを行います。
(本来は仏さんが帰ってきはる前にやらなあかんような気もしますけれど、そう決まっているそう。)
翌日の13日は上新粉でおだんご6つ作って、お仏壇にお供えします。
そして、お精霊さんのお食事が始まるのが14日。朝ごはんは松寿軒さんのおはぎです。
つぶあんのおはぎときなこのおはぎを重ねておきます。これを8セット。
7つはご先祖様の分ですが、1セットは無縁さん(先祖など血縁がないひとたちの御霊)にお供えします。
また、無縁さんのお箸はたくさん用意するのが慣わし。こうすることで、よりたくさんの無縁さんに召し上がっていただけるのだそうです。
朝ごはんが終わったら、おっさん(お寺のお坊さま)をお迎えしてお経を挙げていただきます。
もちろん、家族全員、仕事や家事の手をとめてお仏壇の前に正座。みんなでお祈りをして、焼香を回します。
おっさんのお経の音に合わせて踊る子供を座らせて、お焼香のまねごとをさせるのも一苦労ですが、
こうして習慣は引き継がれていくのですねえ。
さて、無事おっさんの棚経が終わるとすぐに台所に戻ります。次はお精霊さんのお昼ごはんの御用意です。
この日のメニューは
きゅうりのなます、ぜんまいとあげの御汁、えびす南瓜の炊いたん、おつけもん。
それぞれに細かいレシピがあり、出汁や味付けも昔ながらのやり方でつくります。
このお供えが終わったら、3時ごろにすいかのおやつをお供えし、ようやく一日がおわります。